自宅のインターネットが遅くなる原因について、これまで何度か触れてまいりました。
時代的陳腐化の話もしましたが、パソコン・周辺機器・スマホの進化に合わせてインターネット回線とプロバイダのスペックも日々進歩しています。
さらに、私達の生活を便利にする、IoT(Internet of Things)が今まさに普及しようとしています。
冷蔵庫・テレビ・インターフォン・防犯カメラなどが自宅のインターネット回線に繋がることで、生活は便利になります。
ただし、インターネット回線にかかる負荷はいっそう大きくなり、従来の設備のままでは、インターネットの速度が遅くなってしまいます。
IoTとは、何なのかおさらいしてみましょう。
「モノのインターネット」と呼ばれるIoT
一般に「モノのインターネット」と呼ばれているIoTは、以下のように定義されています。
従来型のインターネットがコンピューターのネットワークであったのに対して、テクノロジーの進化により、今まではネットワークに接続されていなかった「モノ」がインターネットを介して情報をやり取りする能力を備えていくということ。
インターネットに繋がっているものとして、我々の頭にパッと思い浮かべることができるのは、パソコンでありスマホ・タブレット端末だろう。
今後、あらゆるモノがインターネットにつながり、そのモノが発する情報をインターネット経由で利用することが可能になりつつある。
身近なところで言えば家電製品だろう。
象印魔法瓶の「i-PoT」
どこかで聞いたことのあるネーミングが笑いをさそう。
この製品は電気魔法瓶をインターネット回線に接続している。
遠くに離れて暮らす家族が、このポットを操作し、お茶やコーヒーを淹れれば、離れていても通知が来る。
高齢者にとっては、メールを送ったり、電話をかけたりする煩わしさがない。
ただ、お茶を飲めばいいだけだ。
ネットワークカメラ
留守中の自宅が心配で、外出先から覗き見してみたいということはありませんか。
- 不審者の侵入を監視する防犯カメラとして
- 不在中のペットの様子が気になってしょうがない
- 幼児が寝ている間に近所で買い物をしたいとき
外出先のスマホで見られるだけでなく、カメラをスマホで操作して見たい部分を変えることができるようになっています。
ネットワーク対応の体重計
ダイエットに欠かせないのが体重や摂取カロリーのデータ。
でも、いちいちメモをとるのはおっくうですね。このデータ管理がしっかりできれば、体重の増減がモチベーションに変わります。
いわゆるレコーディングダイエットと呼ばれるもの。
面倒くさい体重管理は、ネットワーク対応の体重計にお任せできるというスグレモノ。
IoTは、どれほど普及するのか?
モノがインターネットにつながると、どれだけ便利になるかは分かるだろう。
まだ開発がされていないだけで、私達の生活を変えてしまう可能性のあるものは沢山ある。
ちょっと想像しただけでも、ひとつ、ふたつと思い浮かべることはできるだろう。
日本におけるIoTの市場規模を算出したIDCという機関がある。
IDC Japanは8月8日、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)の市場予測を発表した。2013年の国内IoT市場規模は11兆1240億円、また同年のIoTデバイスの普及台数は4億9500万台と算出した。2013~2018年の年平均成長率(CAGR)は13.7%、2018年にはほぼ倍増の21兆1240億円と予測した。
5年間でほぼ倍増、まさに右肩上がりの成長である。
自宅のインターネットを遅くするIoTのまとめ
今回紹介したIoTだけでなく、インターネットを利用した技術は、すごいスピードで進んでいます。
3年前のインターネット環境のまま立ち止まっていたら、自宅のインターネットはどんどん遅くなって当然と言えます。
スマホは2年縛りの契約があって、ちょうど買い換え(機種変更)をする良い機会ですね。
2年前から使っていたスマホは、やっぱり時代的陳腐化が拭えません。
インターネット環境も、2年くらいのサイクルでリフレッシュがおすすめ。
たとえプロバイダを変更しなくても、モデムやWi-Fi機器の入れ替えをするだけで劇的に通信速度が速くなることがありますよ。